日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)



日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)
日本人になった祖先たち―DNAから解明するその多元的構造 (NHKブックス)

商品カテゴリ:医学,薬学,医療,看護,介護
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専門書と啓蒙書のハザマ...素人には疲れるかも

本書を一言で言うと、ミトコンドリアDNAから読み解く母系の日本人ルーツ
でしょうか?他の書評子の方が書かれているように、確かに面白いです。
ただ、やたら細かい数字が出てくるので、私のようなド素人にはデータを
追うのに、ちょっと疲れてしまいました。

また、筆者の科学者としての良心からでしょうか、厳密性を追求するあまり
想像力を抑制し過ぎているため、ストーリーに面白みと深みが欠けている
ような印象を持ちました。一般書ですので、もう少し肩の力をぬいて、
想像力を膨らませてもよかったのではないでしょうか?
(このあたり、新聞記者の書いた「人類進化の700万年―書き換えられる
ヒトの起源」 (講談社現代新書)の方が読みやすく、面白く感じました。)

ただ、ミトコンドリアDNAの全遺伝子解明からわかる分子人類学には
大きな可能性を感じました。今後、(過去人の)個体サンプル数が
増えていけば、もっともっといろいろなことがわかってくるのでしょうね。
DNA解析が生物学や人類学の基礎学問であることもよくわかりました。

ところで、余談になりますが、今回の話では、系統図のところ
(統計解析)が十分に説明されていない印象を持ちました。
理系出身者としては、どのような統計解析をおこなって、
人種間の近さを出しているのか、知りたくなりました。

また、このような遺伝情報はネットで公開されていて、誰でも
アクセス可能であり、やる気さえあれば、自分でも解析可能とのこと。
面白いですね。ネットで調査してみます。

ちょっと、厳しい書評になりましたが、良書であることは確かです。
分子人類学に興味のある方だけでなく、「われわれはどこから来て
どこに行こうとしているのか」を考えている人に薦めます。

よかったねー

ミトコンドリアで日本人のルーツを辿る。内容が細かくて良い。
ニコラス・ウェイド「5万年前」と合わせて読んだ。(こちらはアフリカからアジアまでが概観できる。)
読後、大きなヒトの大移動の中で「結果的に」日本人の遺伝子構成ができたと実感。

以下は、備忘録。
スンダランド水没前までは、日本は大陸と地続き。
東アジア共通の原始的な狩猟民が来たことだろう。

スンダランド水没後、アジアの人たちは、分化してゆく。
C、G 狩猟を高度化(細石刃)させながら、バイカル湖方面へ
(C:その後、遊牧に転向。G:獲物を追って、北米へ。)
M7 :漁労を高度化(丸木舟?)させ、太平洋沿岸へ(北海道・沖縄・フィリピン・インドネシア)
???:中国南部で木の実を土器で煮る方法を考案。照葉樹林沿いに展開。
???:中国南部で稲作を考案。日本にも伝わる。
DNA分析による日本人のルーツ―人類拡散の足跡を再現


 先ず、当書を読んだ感想の1点目として、元ルアンダ国連PKO部隊司令官のロメオ・ダレール氏は「アフリカに対する先進国の関心はゼロに等しい状況」と慨嘆しているが(『戦禍なき時代を築く』)、著者の篠田謙一氏は「現在のアフリカは私たちの故郷でありながら」飢餓や疾病、紛争等によって、その状況は悪化の一途を辿っており、「人類が誕生し旅立ったこの地に対するリスペクトを忘れると、将来大きなツケとして返ってくる可能性がある」(本書)と警鐘を鳴らしていることに留意したい。

 次に2点目として、父から息子へと受け継がれる「Y染色体」のDNA分析によって、日本とチベットの男性は、ともに「ハプログループD」の比率が高く、従って、両者は共通の祖先を持っていることになるらしい。だがしかし、チベット人は1950年の人民解放軍侵攻以来、一貫して中共政府の過酷なエスニック・クレンジングに遭ってきており、私たち日本人は、ユーラシアのステップ地域を発祥とする“古い同胞”の危難をむざむざと見過ごすなど、とても出来ないであろう。  

 さて、本書は、分子生物学等の最新の成果を踏まえ、母親からのみ継受されるミトコンドリアDNAの変異パターンを主に解析することによって、今から20?10万年前に東アフリカで誕生し、7?6万年前に「出アフリカ」を果たしたとされる「新人(現生人類)」集団の拡散=グレートジャーニーの様子を再現し、当書の主題である私たち日本人のルーツを分子人類学的に記述している。ここで「ハプロ」とは、「『単一の』という意味で、両親のどちらか一方から受け取るDNA」に関する「学術用語」(同)ある。

 こうした研究によって、ミトコンドリアDNAでは、我々人類集団は大きく4グループ(スーパーハプログループ。さらに分岐細分化される)に分類され、Y染色体DNAの場合、18系統(ハプログループ)があるそうだ。この結果、日本人に占めるハプログループの割合も析出されているが、それは当書を読んで確かめていただきたいと思う。最後に一つだけ付言すると、状況証拠的に「縄文・弥生移行期の渡来人の流入」は「平和的に行われた」こと、また、歴史上、Y染色体DNAの頻度を激変させる「激しい戦争や虐殺行為」(同)はなかったようだ。

一国史に弔鐘を鳴らす分子生物学

中国の史書によると「日本」という国家ができたのは大化の改新を経た7世紀以降であり、それ以前は「倭」である。「倭」の支配領域は当然のことながら現在の日本国境と一致しない。「縄文人」とか「弥生人」とかいってみても、単に昔日本列島に居住していた人を指すだけで外延が確定できない。「倭人」との関係が明らかでないからだ。(「縄文人」や「弥生人」は日本列島の中にだけ住んでいて、朝鮮半島や中国大陸にはいなかったのか?「倭人」が日本列島の外にもいたことは史書に明記されている)政治的境界と無縁な(というより縁のありようがない)分子生物学が一国史の基盤を掘り崩す。縄文人や弥生人という空疎な概念が歴史記述から消え去る日も近い。
いろいろな意味で勉強になりました

私は理系ではないし、まったくの素人なので学問的な事柄に関するレビューはかけません。そんな私でも、DNAやハプログループ、ミトコンドリアといった言葉に疲れを感じることなく、楽しく読めました。人類の進化と拡散、日本人の由来について、わかりやすく教えてくれる本です。

しかし一番心に残ったのは、第10章のおわりのほうにある「普遍的な価値を持たないナショナリズムにこだわって未来があるとは思えません」という文章です。人類はみな大した違いはないのだということを、日々の研究で実感している著者だからこそ出てくる、深い深い言葉だと思います。

全人類がDNA上では親類関係とさえいえるからといってすぐに争いがなくなるわけではありません。それを認識するには、少し世界が広くなりすぎ、人類が多くなりすぎたのかもしれません。でも、できるところからなにかをはじめたい、と思うようになりました。



日本放送出版協会
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人類進化の700万年―書き換えられる「ヒトの起源」 (講談社現代新書)




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