「攘夷」と「護憲」―幕末が教えてくれた日本人の大欠陥 (徳間文庫)
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ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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攘夷=9条
ペリーが日本に来るより前の1837年と1846年に、アメリカからの友好的なコンタクトがあったのだが、ヒステリックな攘夷論がそれを潰してしまう。そしてペリー来航後、何の準備もない中、急に開国したものだから様々な国益を失う羽目になる。世界情勢を見誤り、何の根拠もなく攘夷を金科玉条としてしまったがためであるが、現在も同じ失敗を犯しつつあると言う著者の指摘には納得するしかない。当時の攘夷は現代の不磨の大典、日本国憲法の9条にぴったり当てはまる。
結局、日本人の思考パターンは今も変わっていない。「歴史から学べ」と叫んでいる人たちほど、歴史の表面的事象にばかり囚われ、その根底にある思考パターンに気付かないのは困ったものである。
アメリカがいきなり黒船によって開国を迫ったのではないことや、実は失敗だらけだった明治維新前後の日本の政治など、当時を改めて見直す点でも本書は有益である。
原因と結果
物事には原因があり、結果を生む。
論理的思考法で、私の気が付かない事を見せてくれる。
著者はそんな作品を書き続けている。
この作品は、今のNHK大河ドラマの背景を知る為の、良いガイドブックでもある。
家康の功績と、300年後の失敗と、それすらも見越してのシステムと…。
穢土と京と長州と薩摩。常識と非常識。戦争と平和。
過去の積み重ねが現在であり、現在の結果が未来である。
今日の護憲(9条)問題を江戸時代の安全保障の経緯から分析する力作
家康が構築した江戸時代の安全保障システムが、蒸気機関(=黒船)の登場という想定外の事態によって万全ではなくなり、そのことにて様々な警告が発せられていたにも関わらずにもかかわらず、その変化に何ら手を打たず問題を先送りし続け、空理空論を振り回し続けた結果、列強との不平等条約の締結という最悪の形で開国せざるを得なかった幕府の姿勢を振り返り、現代日本に通じる危機管理意識にいての問題点を検証する力作。
スラスラ読めてかつ問題提起も鋭く、井沢センセイの著作の中でも屈指の作品だと思う。
徳間書店
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